滝のアクアテラリウムの作り方①~材料準備編~

アクアリウム

滝のアクアテラリウムの作り方①~材料準備編~

 

今回は私が去年の10月に作成し、現在も生体を飼育しながら稼働している。
二つの滝のアクアテラリウムの必要な材料と作成工程について解説したいと思います。

トマレン・イェーガー
トマトエレン

アクアテラリウムを作成したいけど、いまいち作成工程がよくわからなぁぁぁぁい!!!

そんな方に少しでも参考になれば幸いです!

今回は第一弾・必要な材料とその準備についてです!

第二弾「作成工程編」はこちら

アクアテラリウム用水槽

当然これが無いと始まりません、私は30cm四方、高さ60cmのガラス水槽を使用していますが、これは貴方自身の再現したい自然環境に合わせて頂ければ大丈夫です。

ある程度の大きさがあった方が水はねや生体の飛び出しの危険性は減りますし、水質も安定しますが、どんなサイズであっても基本的に作り方は同じです。

水中ポンプ(ろ過フィルター)・ろ過材

次に水中ポンプやろ過材です。

 滝を再現する為には必ず水の流れが必要になりますし、生体を飼育するのであればろ過をしなければいけません

ただビオトープ型でアクアテラリウムを作成するのであれば念の為のろ過材と水中ポンプだけで問題は無いと思います

例として私は二つの水中ポンプと、一つの外部フィルターを使用しています。

本来であれば二つでいいところを三つ使用しているのは、水槽の高さゆえに吸い上げ量が少なくなり、滝の水量が満足できなかったからです。

その為貴方の作成したい滝のサイズや作りたい流れに合わせて変えてください。

ここで私が激押しの水中ポンプを紹介させてください。

以前のフィルターの記事でご紹介した事のある「コトブキ トリプルボックス600」の交換用ポンプなんですが、通常売っている同価格帯の水中ポンプよりも圧倒的に流量が多いのです。それはこのページに載っている「コトブキ パワーヘッド9」です。

ネットで購入すれば公式サイトの価格よりもお安く入手できますよ。

交換用のポンプの為、吸水口のストレーナーなどは付属していませんが、基本的に滝のレイアウトの中に設置する為、吸水口に鉢底ネット等を接着すれば問題ありません。
また吐出口はホースを差し込んでコーキング材で接着しております。

 流量の割にはポンプの大きさも控えめですので、流量の多い滝を作りたい方は是非!

一応デメリットとしては流量の調節機能はありませんが、滝を稼働している間流量を調節する事はありませんし、個別スイッチ型電源タップを使用していれば電源も切れますので、問題というほどでもないと思います。

話が逸れますが、アクアリウムで使用する電源タップは必ず個別にスイッチの付いてる物にしてください。

他に注意点として、上記の「パワーヘッド9」は日本のメーカーである「コトブキ」様から発売されている物ですので問題ありませんが
他のネットで購入できる水中ポンプは、海外製の物が多く、コンセントの形が合わなかったり、そもそもアダプターが付いていない(別売り)物が多い為、購入の際はよく確認してください。

スチレンボード

次はスチレンボードです。

あまり耳慣れない材料かもしれませんが、わかりやすく言うと「密度の高い発泡スチロールの板」です。

トマレン・イェーガー
トマレン

スチレンボードなんてどこにあるんだよぉぉぉぉ!!

と嘆くイェーガーもいらっしゃるかもしれませんが…

 安心してください DAISO に「カラーボード」という名前で売ってます。

450mm×840mm厚さ10mmというまぁまぁ大きいサイズが100円で手に入ります。何このコスパ神か。

 

スチレンボード二種類とカッターナイフ・カッターマット

DAISOには二種類(カラーバリエーションは多数)のカラーボードが発売されております。

画像で見ると上には全面発泡スチロールの物
下は表面に艶のある少し薄い物がありますね。

 ここで重要なポイントがあります!

 

 

購入するのは全面発泡スチロールの物
 これは絶対、絶対です。失敗した私が言うので間違いありません(号泣)
 というのも表面に艶のある物、これは艶のある紙が表面に貼られています。
紙は当然水に溶けていきますので、水に晒されるうちにレイアウトが崩壊します

 また艶のある方は厚さが5mmなのですが、厚さが10mmの物よりも密度が低い為、水に濡れない所に使用するとしても強度が弱いです。

とーま館長
とーま館長

ふんだりけったりだったね!

薄くて高強度なスチレンボードは専門店などで売っていますが値段がおよそ9~10倍します。
よほど細かいレイアウトしない限りはダイソーのカラーボードで全く問題ありません!

ちなみにカラーボードの色は表面に石を張り付ける為何色でもいいのですが、良く見ると隙間に赤や白が見える…となる場合もありますので、出来れば黒をオススメします。

鉢底ネット・赤玉土・ケト土など

まだまだダイソーで買える商品はあります!

鉢底ネット

鉢底ネット

 

鉢底ネットそして赤玉土などの土類は園芸コーナーで入手可能です。

鉢底ネットは水を通すためにスチレンボードに穴を開け、そこに生体が入り込まない様にする為に貼り付けます。

 

こちらも10枚入りで100円(税別)とかで購入可能です。コスパ神か。

赤玉土やケト土そして水苔等も売っており、植物を植える時に使用します、配合は植物によって変わってきますが、私は赤玉土7、ケト土2、そして水苔1の割合で混ぜて使用しました!

岩・石・砂

こちらもレイアウト上重要な材料ですね。

入手方法はネットで購入したり、アクアショップで販売もされています。

オススメは溶岩石、多孔質でろ過能力も期待できますし、サイズも2cm~5cmという滝のアクアリウム作成には絶妙なサイズ感で売っていますのでうってつけです!

私がネットで購入した時はこのサイズ売ってなかったんですよね…
ですので私は20~40cmほどある溶岩石をネットで購入してハンマーと石ノミで割って使用しました…自然石はとても硬いんです…あれは本当に苦行でした。

次は初めから砕いてあるこちらを購入します。

もしご近所に河原などがある場合、自治体に確認も必要ですが、「個人での使用する範囲に限り持ち帰っても良い」と返答頂ける可能性があります。
ただし、場所によっては個人での使用であっても持ち帰り不可という場合もあるかもしれませんので、必ずその土地の自治体に確認してください。

そして、常識の範囲内でありがたく持ち帰らせて頂きましょう。
間違っても大量に持って帰ってネットで販売してやるぜなんて事の無いようにお願いいたします。

カッターナイフ・カッターマット・カッター定規

次はカッター3点セットです。

スチレンボード二種類とカッターナイフ・カッターマット

スチレンボードはカッターナイフでカットしていきますが、まぁまぁの力でカットする為、大きめのカッターナイフ、そして作業台を傷付けない為のカッターマット

 

最後に普通の定規ではカッターで定規まで削れてしまう為、金属の板で補強されたカッター定規が必要です。

 

 カッターマットは30cm×45cm、カッター定規は最低でも30cmくらいの長さの物がいいと思います。

コーキング材・コーキングガン・コーキング用ヘラ

次は接着用のコーキング材です。

コーキング材は本来住居などの気密性や防水性を高める為に使用される物ですが、ガラス水槽の貼り付けなどにも使用されています。

アクアテラリウム作成では、スチレンボード同士の接着や、スチレンボードと石の接着、また鉢底ネットの接着などで大量に使用します!

そしてここでまた重要なポイントがあります!

生体を導入予定なら必ず防カビ材無添加の物を使用する事

 生体にとって防カビ材は猛毒ですので、必ず防カビ材無添加の物を使用してください。

シリコーンシーラントとコーキングガン

私が使用しているのは「セメダイン」の「シリコーンシーラント(ブラック)」です。

カラーボードと同じく色は何でもいいですが、ブラックかクリアが無難ですね。

シリコーンシーラントが装着されているのがコーキングガンです。

 

また、コーキング材を伸ばしたり、付けすぎたコーキング材を取り除いたりする為に、左の画像の様なヘラを使用します。

ヘラの素材自体はこのような金属の物でもいいですし、それこそ同じくシリコンで作られた物でも構いません。
私はラに付いたコーキング材をこそぎ落とすのに金属のヘラがいいと思って金属の物にしました。
これはこれで持ち手が木製なので持ち手に付いたコーキング材がベトベトして大変でしたが(笑)

ヘラに関して言えば、コーキング材用の物であれば何でも構いませんが、幅は1.5cm程度の物が扱いやすいと思います。

底床材

底床材に関しては通常のアクアリウムと同じで、大磯砂などを使用します。

高さがある場合は底まで光が届きづらい為、明るめの底床材がいいかなと思って私はこちらにもベストサンドを混ぜましたが、自然の再現度を考えると大磯砂の細かい物や化粧砂なんかも良かったなぁと今にしては思います。

植物

最後にアクアテラリウムを彩る植物です。

アクアテラリウムで使用する植物は水に強い物でなければ、すぐに根腐れしてダメになってしまいます。

ここでは私が現在使用している植物を紹介致します。

ワイヤープランツ・アイビー(ヘデラ)

ワイヤープランツとアイビー 画像左の植物が「ワイヤープランツ」です。
ワイヤープランツはとても水に強く成長すると垂れていき、水面などに付くくらいまで伸びると味が出てきます

右の植物は「アイビー(ヘデラ)」です。
こちらも根腐れに強く、ほぼ水に浸かっている状態ですが根腐れしていません
アイビーは上に上にと伸びる傾向があるようで、場合によっては壁を伝って伸びていきます

キューバパールグラス・ハイゴケ

キューバパールグラスとハイゴケ さて、次は左下、アイビーの足元に植えている植物ですが、こちらは「キューバパールグラス」という植物です。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは前景草で草原を作るときに人気な水草の一つです。

 

 

実はこういった水草も水切れが起こらない様にすれば水上でも枯れずに育てる事が出来ます
ある意味最もアクアテラリウムに適しているのは水草の水上育成なのかもしれません。

最後に画像の右上、石に活着している植物「ハイゴケ」です。

ハイゴケはある程度水に強く常に水に浸かっている状態でなければグングン育っていきレイアウトの石に活着して味わいをもたらしてくれます

ある日ハイゴケが色んな所に活着している事に気が付くと感動しますよ!

ただ「ある程度水に強い」という事は過度の水には耐えられないという事ですので、水に浸かったままの場所などは「ウィローモス」などを植えましょう!

まとめ

さて、以上でアクアテラリウム作成に必要な材料はほとんど揃いました。

あとは細かい所でスチレンボード同士を接着しているコーキング材が固まるまでの間固定しておく布テープや、そのコーキング材が固まるまで置いておくビニールシートなどは、レジ袋などで代用できます。(私もレジ袋などを使用しました。)

次回第二弾では、私が二つの滝のアクアテラリウムをどういう手順で作成したかを解説致しますので、お待ちください。

では、良いアクアライフを!

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