ろ過フィルターはどれがいいのか

フィルターが生む水流を見ていても楽しい…
今回はアクアリウムには必須レベルの重要機材「ろ過フィルター」についてお話しします。
水槽に対して生体が少ない場合、水換えで水質を管理してフィルターを使用しない方法もあります。
また、金魚鉢などを使用して屋外でビオトープ(人工生態系)を作る場合もフィルターは使用しませんが、私は屋内でのアクアリウムしか経験が無い為説明ができません。
初めに私が初心者の方におすすめするフィルターをサイズ別にご紹介させていただきます。
20cm以下 | 30~45cm | 60cm以下 | 90cm以上 |
外掛けフィルター | 外部フィルター | 外部or上部フィルター | 外部フィルター |
場合によっては他のフィルターと組み合わせる場合もあります。
ろ過フィルターとは
アクアリウムを始めるに当たって、私もそうでしたが、ろ過フィルターなんて存在すら知らなかった方もいらっしゃると思います。
まず実際のろ過層画像を使ってざっくりと説明をします。
- 水槽の水を吸水口からろ過層に送る
- 生物ろ過(バクテリアによるアンモニアや硝酸の分解)
- 物理ろ過によるゴミの除去
- 化学ろ過による臭いや色素の除去
- さらに物理ろ過で細かいゴミを除去
- 排水口から水槽内へ水を戻す
ろ過層を通過させつつ水を循環させて、水槽内の水流を生むことにより淀みも防止します。
ろ過フィルターの種類
水槽用のろ過フィルターには様々な種類があります。
- 外部フィルター おすすめ!
- 上部フィルター おすすめ!
- 外掛けフィルター 限定的におすすめ
- 底面フィルター
- 投げ込みフィルター 限定的におすすめ
- スポンジフィルター
この中でも底面フィルターは特殊で初心者が扱うことはほぼ無いと思います。
ちなみに私も使用した事はありません、理由としては、水槽をリセットするまで原則としてメンテナンス不可能だからです。
フィルターに関して専門的な詳しい情報は他のサイトで沢山紹介されております。
この記事では今回はこの中でおすすめした2つのフィルターについての、私の使用感をお話させて頂きます。
限定的におすすめした外掛けフィルターと投げ込みフィルターはまた別の記事で紹介させていただきます。
外部フィルター
外部フィルターはその名の通り水槽の外部に本体を設置するタイプのろ過フィルターです。
外部フィルターのタイプ
外部フィルターでもさらに2つのタイプがあります。


この為、水槽よりも低い場所に設置します。

この為、水槽と本体の位置が離れすぎていると流量が極端に減ります。
理想としては水槽よりも少しだけ上の位置がいいかもしれません、また。ポンプから本体の距離も近ければ近いほどいいです。
私は水量を半分までしか入れていないハイタイプの水槽で、この水中型を使っている為、流量がものすごく弱くて大失敗しています。
外部フィルターのメリット
1.ろ過能力が高い
外部フィルターはろ過層が大きい為、ろ過能力が高くなります。
2.レイアウトの邪魔にならない
私が使用しているアクリル水槽ではパイプを設置する場所が限られているので給水パイプが主張していますが、水槽上部がスッキリして照明の設置には困りませんね!
3.ろ過層のカスタマイズが出来る。
外部フィルターはろ過層に入る限り自由にろ材を入れることが出来るため、カスタマイズが簡単です。
※ろ材についてはまた別のページにてお話させていただきます。
4.水草水槽に向いている
外部フィルターはろ過の際に外気に触れる事がありませんので、光合成に必要な水中のCO2を保持しやすいです。
水草水槽には外部フィルター一択だと言えます!
5.駆動音が静か
吸水、ろ過、排水のすべての工程を水中で行う為(滝の再現をする為に排水口をあえて外部に設置する事も出来ます)駆動音が静かです。
外部フィルターのデメリット
1.フィルターを設置する場所を必要とする
なんといってもこれが一番のデメリットでしょう、水槽自体に場所を取りさらにフィルターでも場所を取ってしまいます。
2.ろ過層が大きい
3.価格が高い
30cm用外部フィルターと60cm用上部フィルターで比べると、60cm用上部フィルターの方が安いです。
ただ、一度買えばそう頻繁に買い替える物では無いので、初期投資が高くなるくらいのイメージです。
外部フィルターのまとめ
メリット
- ろ過能力が高い
- レイアウトの邪魔にならない
- 水草水槽に最適
- カスタマイズが出来る
- 駆動音が静か
デメリット
- 設置場所を必要とする
- ろ過層が大きい
- 価格が高い
どんなフィルターにもメリットとデメリットはありますが、外部フィルターは設置場所と価格の問題さえクリアすればとても実用的です。
私は現在下記の二つの外部フィルターを使用しています。
上部フィルター
上部式フィルターとも呼ばれるこのフィルターは、その名の通り水槽の上部に設置するフィルターです。
少し見えづらいですが、過去に使用していた時の画像です。
水槽内部にモーターが入っています。
上部フィルターのメリット
1.水槽の上に設置できる
水槽以外にスペースを用意する必要がないというのは大きなメリットと言えるでしょう
2.メンテナンスが簡単
上部フィルターは上の蓋を開ければろ材のメンテナンスが出来ます。
ちょっとした掃除等はモーターを動かしたままでも出来ますのでこれも大きなメリットです。
3.酸素を多く取り込める
上部フィルターはその本体が密閉されておらず、外気に触れながら水を循環させるため、酸素を多く取り込むことが出来ます。
酸素を多く取り込めると、バクテリアの繁殖が進み、また生体が酸欠になる事もありません。
4.価格が安い
外部フィルターの項目でも触れましたが、30cm用の外部フィルターよりも、60cm用上部フィルターの方が安く手に入ります。
上部フィルターのデメリット
1.水槽の上にしか置けない
メリットとデメリットは表裏一体…水槽上部の3分の1くらいをフィルターが占領してしまいます。
2.照明の光を遮る
この画像の照明はフィルターの手前にくっつけて設置してようやく水槽の真ん中ギリギリです。
そのため水槽の奥には光が届かない場所が出来てしまいます。
3.流水音が大きい
画像が無く申し訳ないのですが、上部フィルターはモーターで本体に持ち上げた水が排水口まで流れるように通りますので、流水音が常に出ています。
4.水草の育成はほぼ不可能
外気に触れて流れて循環するため、水中に含まれたCO2はどんどん失われていくため、CO2を添加してもあまり効果は出ません。
水草の育成は限られた一部を除いて不可能と言えます。
上部フィルターのまとめ
メリット
- 水槽の上に設置できる
- メンテンナンスが簡単
- 酸素が多く取り込める
- 価格が安い
デメリット
- 水槽の上にしか置けない
- 照明の光を遮る
- 流水音が大きい
- 水草育成がほぼ不可能
私は水草も育成するつもりでしたが、知識が無く上部フィルターで始めてしまいましたは、流木やダミーの水草などでレイアウトをする方には実用的ですね。

なんらかの理由でモーターが動かなくなっても、交換用モーターだけ販売してくださっている所がとてもありがたいです!
ちなみにそのモーターは今、滝の水源として大活躍中です!GOOD!
まとめ
外部フィルターと上部フィルターどちらもメリットとデメリットがありますので自身のアクアリウムに合ったフィルターを選ぶのがいいですね。
どちらもサイズに見合ったものを使用すれば、ろ過能力は全く問題ありませんので、一番簡単な目安としては
水草育成を行うのであれば外部フィルター、そうでなければ上部フィルターで考えてみるのもいいかもしれません
もう一つ飼育する生体に合わせるという考え方があります。
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